ランニングを始めてから、僕は数多くのトレーニングプランに従ってきました。その当時は、僕は本から買わなければなりませんでした。最近ではそれらのほとんどを、インターネット上に無料で見つけることができるのです。 その一部は他のものよりも優れていました。トレーニングプランのいくつかはハッピーエンド(新しいPBを得ながら読んでいる)で、他はドラマに似ています(ケガをしたまたは他人望ましくない出来事を読む)。それから僕がもしコーチを雇ったらどうなるのだろう?と考えました。彼は本から得たトレーニングプランの修正版を僕にくれるのでしょうか?

少し考えてみましょう。トレーニングプランは、いくつかのインプットと1つのアウトプットから成るただのシステムに過ぎません。アウトプットは、トレーニングプランそのものです。インプット数は、システムがどれほど高度かに依存し大きく異なります。最も一般的なことの中には、週数や、ピーク走行距離、難易度、走行頻度などがあります。あなたは膨大なパラメータを提供し恐らくいくらかお金も払い、あなたのトレーニングプランを得ることになります。それから、次に起きることに対しての責任が出てきます。ではコーチはどうでしょう?

コーチとオンライントレーニングは似ています。コーチにインプットをいくつか提供し、代わりにコーチがトレーニングプランを提供します。 

もしそうであるなら、コーチは役に立たず、私たちは洗練されたトレーニングプランだけに全てを頼ることができます… 実際にはそれよりも少し複雑です。ご覧のとおり、ここで重要なことはインプットの複雑さにあります。Googleに提供できないものでコーチには提供できるものが、どのようなインプットなのかを分析してみましょう。

具体的な生理学的インプット

僕は10歳の時に初めてのチョコレートケーキを焼こうとしました。味は非常にまずかったのです。それは非常に味気がないものでした。レシピに何か問題があったのか、またはケーキを作ることが、ただ下手だったのだと思いました。それから母は僕に「もう少しバターを加えてみたら?」と教えてくれました。魔法のように、ケーキはまずかったのが美味しくなったのです。 別のレシピは必要もなく、必要だったのは調整することだけでした。

トレーニングプランでは全成分が少し不足していると想定します。あなたが必ずしも強みや弱みもないと仮定します。ですから一般的に全タイプのトレーニングを同等に重視しています。しかし、5キロは非常に得意かも知れませんが、距離が長くなるにつれ遅れが生じるかもしれません。または逆に、距離が長い方が得意であり、距離が短くなると悪化するかもしれません。

言い換えると、アスリートは全てをあと少し、というよりは、もう少しバターを必要としているだけなのかもしれません

それでは具体的な例を見てみましょう。僕の2人のアスリートは強みと弱みが全く異なります。1人目は(匿名のため)レノーと呼びます。彼の5キロタイムからハーフマラソンタイムまではほぼ並んでいます。彼はトラックも得意です。しかしマラソンとなると、私達の多くと同様に、最後の10キロの間に筋肉に支障が生じます。

2人目は(匿名のため)彼女をリカと呼びます。彼女は全くの逆です。 彼女はトラックでは苦労していますがマラソンの時間は5キロタイムと比較しても非常に速いのです。

同じレースで週目標の走行距離も同じとなると、オンライントレーニングプランは、恐らく両者にとてもよく似たプログラムを提供するでしょう。 何が起こっているかわかるでしょうか? ここでケーキ問題に直面しているのです。 

対処しなければならないことは各個人の長所と短所です。 Googleにはそれができないのです。

レノーのトレーニングスケジュールには、Aレースの12週間前のほぼ毎週末という、マラソンペースロングランの豊富なトレーニングが含まれていました。一方でリカは、各サイクルでマラソンペースロングランが1つだけでほとんど何もない状態です。レノーにはバターではなく砂糖が必要で、リカには砂糖ではなくバターが必要でした。

18か月で、レノーはマラソンタイムを3時間11分から2時間57分まで14分間も縮めました。同じ期間でリカは、マラソンタイムを3時間18分から3時間05分と13分も縮めました。 両者のトレーニングプログラムは非常に異なるものでした。

アスリート特有であることに加え、栄養や、地形、垂直距離などを考慮しながら、コーチはトレーニングをレース別(特に丘陵マラソンやウルトラマラソンなど長距離レース)に設計します。しかしそれはこの記事の範囲外となる別の全体的なトピックとなります。

心理的なインプット

テクノロジーの進化に伴い、ますます人の作業がA.I.に引き継がれています。携帯電話を見てください。それが今できる全てのものを確認してください。しかし、教えることは、短中期の将来において影響を受けずこのままであるというまだコンセンサスが取れた数少ない分野の1つです。その理由の1つは、無限の性質であるため、人間の心理をモデル化できないことです。その1000億個のニューロンにより、人間の脳は宇宙で最も複雑なものであると考えられ、全人類がユニークでいられるのです。したがってあなたのモデルがどれほど洗練されていても、(モデルの定義により)ある程度の部分にしか適合できないのです。

つまりは、ユニークであることが、一般的な特性を観察できないという訳ではありません。70億人ということが70億の性格特性を意味するということでもありません心理学者は多くのモデルを考え出してきていますが、最も広く使用されているモデルの1つは、ビッグファイブパーソナリティ特性、別名OCEANと呼ばれています。

僕が妻と休暇に行く時に、彼女はいつも荷物の準備に時間がかかり、その荷物も僕のものよりもはるかに重いことに気付くのです。僕はいつも必要なものについて考え過ぎるほど多くの時間を費やすことはなく、必要ならば何とかなるかまたは購入もできると自分に言い聞かせます。しかし彼女はいつもあらゆる種類のシナリオ(寒すぎ、暑すぎなどの天候や、iPhone充電器、薬、スナックなど)について考えます。これはOCEAN モデルの5つの特性のうちの1つである、神経症と呼ばれる人間の特性によって説明されています。この特性はまたあなたが推測した、走ることが含まれ、日常生活の全側面にも反映されます。

アスリートがストレスを感じる辛いワークアウトについて強調される程度は、神経症レベルで多々説明されるでしょう。

したがって、僕はアスリートの心理を考慮することはコーチングにおいて重要な側面だと固く信じています。そうするために、モデルを使い、価値ある手助けを提供できるのです。

ビッグファイブパーソナリティ特性、別名OCEAN

他のコーチが心理学をどの考慮しているかは知りませんが、OCEAN は僕が使用してきているモデルです。あなたは、なぜ僕が心理学をそれほど重視するのかと質問をするかもしれません。

本や研究を読み、本が言っていることや最新の研究が伝えていることをアスリートにただ伝えることはできませんか?

それに対するショートアンサーは「NO」です。 ただ楽しくその質問に答えるために、数学的なアプローチを取ってみましょう。数学では、全ての定理と結果は公理(仮説)に基づいています。例えば、ユークリッドジオメトリは、直線セグメントは任意のポイントから他のポイントまで描かれることを前提としています(明らかに聞こえるかもしれませんが、実際には公理または仮説です)。それに基づき、多くの定理が実証可能です。 

ランニングは繰り返しのスポーツでありスキルです。 スキルの習得は、一貫した繰り返しと長期間にわたる練習(公理、仮説)によってのみアプローチが可能です。ですからランニング(またはそのことについて言えば、その他のスキル)を向上させる最善の方法は、長期間に渡る一貫したトレーニングを行うことです。そのためもし研究でメソッドXが最も効果的であると報告しているとしても、もしアスリートがプロトコルに従わずに諦めた場合は、そのメソッドは役に立ちません。 言い換えると、

紙の上では、最良の方法が最も効率的なものなのではなく、長期間、一貫性を持ってやり通すことができるもののことです。つまり、時間に対する一貫性vs一貫性のない輝きです。

AからポイントBに到達する最短の道がベストではない場合があります。「ベストな」方法とは研究論文で見つけられる方法ではなく、脳がやり通すことができる方法です。そして、あなたの脳が好きなものを見つけるため、僕は心理学が、グーグルのパズルにかけているピース、または他のAIが提供できないものだと信じています。

OCEANモデルに戻ってみると、5つの特性は次のとおりです。

特性 説明 低スコア 高スコア
O:開放性 知的好奇心、創造性、そして人が持つ 目新しさや多様性を好む度合い 一貫性、用心深い 独創性、好奇心
C:誠実性 組織化され信頼できる傾向、ハードワーク 安易、不注意 効率的、組織的
E:外向性 他人との付き合いを求める傾向、 おしゃべり 孤独、控えめ 社交的、エネルギッシュ
A:協調性 その人の信頼と人を手助けをする性質 挑戦的、孤立的 友好的、同情的
N:神経症傾向 心理的ストレスを受けやすい傾向 安全、自信 敏感、神経質

各特性はアスリートが、トレーニングをどのように見て知覚するかに影響を与えます。例をいくつか見ていきましょう。

僕のアスリートの一人は、強い外向性があります。 彼を(匿名のため)ニックと呼びましょう。外向性が活性化され、他の人の周りにいること目標を達成します。人々と一緒にいることは、彼にエネルギーを与え、彼の不安と認識される精神的・肉体的エネルギー量を軽減します。ですから彼が友人と多少似ているワークアウトをしている時、一緒に走ってもいいかどうか尋ねますが、確かに、僕が彼に予定していたものと同じではないものの、おそらく拒否はしないでしょう。もし僕がそうしたら、彼の熱意や、走ることやトレーニングのモチベーションを奪い、彼の不安を増す可能性が出てくるからです。

目標はトレーニングを長期間、一貫して維持することであり、これは紙に書かれたものではなく、「最高の」トレーニングだと信じています。

もう1人は(匿名のため)キムと呼びますが、誠実度が高く中程度に高い神経症です。彼女はタスクを完了し、整理をすることに非常に集中し、他人への義務を真剣に果たします。誠実な人々は、自制心を示し、忠実に行動をし、達成することを目指す傾向を示しています。しかし、少し神経症であるということは彼女が心配したり、不安になったり、ストレスを感じたり、神経質になる傾向があるということです。具体的にどういうことかと言いますと、プランニングされたものと全く同じようなワークアウトを実行しますが、何らかの理由でその特定のワークアウトの必要条件が満たせない場合は、感情面に影響が出る可能性があります。彼女の自信は打撃を受けるかもしれませんが、トレーニングで前進するためには自信が重要な要素となるため、これは私たちが本当に避けるべきものなのです。ですから時折は、ペースで進むのではなく、感覚や、正確なペース(例えば4分20秒)の代わりに、(4分15秒~4分25秒のような)幅を与えます。もし私がトレーニングプランの途中で、突然重要なトレーニングを完了できない場合はどうすればよいですしょうか?プランを続行しますか?それとも、翌週に再度トライし、プランのスケジュールに遅れを取りますか?

トレーニングプラン中に重要なトレーニングに「失敗」をすることで自信を失い、アスリートが無力であると感じることは避けたいと考えています。

僕のアスリートの中には、高い達成率を誇り、非常に誠実的、かつ神経症特性は非常に低く、適度に高い開放性を経験し、平均的な協調性を持っている人がいます。(匿名のため)彼らをデイビッドとチーと呼びましょう。両者はどちらもほとんど自信を失うことがありません。彼らは典型的な実用的な戦士で、目標を達成するかどうかかわらず、各セッションで全力を尽くし、次の目標に非常に早く進みます。彼らは精神的にも非常に早く回復をします。 ですから、彼らの難易の進行勾配は、精神的に対処できるため平均的なプログラムよりも急勾配です。彼らのトレーニングは、高精度の、非常に正確なターゲット分割と距離で書かれています。その上、彼らの開放的特性とやや協調性があるため、彼らに毎週36時間の水断食を実行することができたのです。彼らは苦情を出すこともなく、きっぱりと断ち切りました。 

デイビッドに初めて会った時に、彼は「チアリーダーを探しているのではない」と言ったのです。僕のサディスティックな面が辛いトレーニングで彼を殺そうとしたことが何度かありました。 彼はただそれをこなし、さらに僕に聞くでしょう…

このタイプのアスリートには、コーチとしての僕の仕事は彼らのやる気を上げることではなく、彼らが自身を殺さないようにすること、そして同時に彼らの精神的タフネスを活用することです。

しかし、人生とはただ走るだけでしょうか? 1週間に費やす時間という観点から見ると、それは私たちが行うっていることの一部に過ぎません。もし1日1時間走るなら、1日のわずか4%です。しかし4%か1日の何パーセントだとしても、単独で見る傾向があります。 しかし、私たちにできるでしょうか?それは現実的ですか? もし僕が「家まで送ってもらえますか? ここからたった5 km先です。」とあなたに伝えたら。簡単そうに聞こえますが、渋谷と新宿を越えて5 km、または埼玉の田舎道を5 km走るということは同じ話ではありませんし、状況の問題です。僕には友人がいますが(匿名のため)彼をパドレイグと呼びます。彼はブログで「実生活の出来事」にがんじがらめになっていると頻繁に書きこんでいます。 

つまりは、もしあなたが大変な1日(仕事でのつらい日、子供たちの病気、パートナーとの喧嘩)があったなら、あなたはきっと精神的にも疲れ、厳しいトレーニングを完了することが非常に困難になるということです((プロ向けの精神疲労と運動能力の関連性に関する研究論文はこちら にあります)

他の言葉に言い換えると、ランニングを単独で行うことはできず、感情的ストレスを考慮する必要があります。

そうした理由で、僕のアスリートたちに仕事や家族、睡眠の質、そして彼らの人生がどのような状態にあるのかなどをよく質問します。もし彼らの人生が困難でストレスの多い時期であるならば、トレーニングを倍にすることは良い考えではありませんし、かえって事態を悪化させてしまいます。その場合は、状況に応じてトレーニングに対応することはコーチの義務なのです。

優れたコーチとはアスリートの心に何が起こっているのかを理解し、より広い視点から見る必要があると考えています。ですからコミュニケーションはコーチングの極めて重要な側面なのです。 コーチはボスではなく、コーチはアスリートのパートナーであり味方です。 Googleにはそれができません。

まとめると、もしあなたが5か月のトレーニングプランを購入したら、コースが設定されます。5か月間のコーチを雇うと、そのコースは週ごとに生理学的かつ心理的なフィードバックループに従って進みます。

それなら私はコーチをつけるべきですか?

そうは言われても、今疑問に思う人もいるかもしれません。あなたの目標を達成するためにコーチを雇う必要がありますか? 答えは簡単です。必要がありません。

理由の1つは、大多数のランナーはコーチを持たずその大部分は、目標を達成しているのです。それは事実です。僕もセルフコーチングで、最初のサブ3時間マラソンを走り切りました。僕にはある友人がおり、(匿名のため) 彼をエマニュエルと呼びますが、彼はトレーニングプランに従い成功させる方法を習得しています。彼は多分最初のマラソンフィニッシュタイムを40分以上も短縮してきており、サブ3時間マラソンを何度も実行してきました。

2つ目は、あなたの人格特性によって、コーチを雇うことが逆効果になることもあります。

非常に低レベルの協調性と開放性な人は、通常は人がどう感じているのかを気にかけず、グーグルの言うことを知りたいのです。それには何の問題もなく、関係を築くことのが難しいというだけです。 したがって、このカテゴリーの人達はセルフコーチを受けることでさらに成長するでしょう。

結局は、コーチも人間ですから、見習いとコーチの関係は非常に重要になってきます。お互いの信頼がなければ、関係や心の安らぎもあり得ないのです。

心理学者の ジョナサン・ハイトは、行動変容について考えるための有用なアナロジーを発表しました。ハイトは、感情的側面(象)と分析的で合理的な側面(そのライダー)の2つがあると主張しており、象の上のライダーが、脳全体を表しています。ライダーは自身の象(感情)に対処することに加え、タスクの一定の流れに毎日対処しなければなりません。あなたは体重を減らしたいのですが、ビールをガマンすることができませんか?それが象とライダーの戦いです。 

象の上に腰掛けて、ライダーは手綱を握りまるでリーダーのようです。しかしライダーは象と比べても非常に小さいため、ライダーのコントロールは不安定です。6トンの象とライダーがどちらの方角へ進むのか、意見が分かれると、ライダーは負けてしまうでしょう。彼が完全に圧倒されているのです

ジョナサン・ハイト

最後に、それは学校や、大学、空手クラス、ヨガクラスなどに入学するときと同じで、学習するシステムに入り、学習の各レイヤーは前のレイヤーの上に構築されていきます。そのシステムでは、前への進み方や、学位の取得方法、卒業方法、次のレベルへの進み方が分かります。

このシステムは「プロテクション、ケア、ガイダンス」と呼ばれています

これは少々親子の関係のようなものです。子煩悩過ぎる親として、あなたは自分の子供を愛し、正しい方向へ導き、困難なことから守ろうとします。僕は個人的に、良いコーチはアスリートのために「プロテクション、ケア、ガイダンス」を作るべきだと考えています。

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Harrisson

Otaku Ultramarathoner - Strength & Conditioning NASM Certified Personal Trainer - NAASFP certified Running Coach - Pn1 Nutrition Coach

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